私の、ユニバーシアード物語

バルセロナ五輪金メダルへのジャンプ台となったシェフィールド大会

◎黄永祚 Yung-Jo-Whang (22歳・韓国 コーロン陸上部)

●私は、'89年(平成1年)高校生のときに山口県防府市で行われたマラソン大会に出場して優勝しました。マラソン歴は10年になります。家族ははじめ、私がマラソンをやることに反対していましたが、今では応援してくれています。家族とは離れて暮らしており、マラソンだけでなく生活面でもすべて 奉守監督から指導を受けています。

●'90年(平成2年)末から'91年(平成3年)1月にかけて、私は防府市で強化練習をし、2時間08分47秒というタイムで優勝しました。これは、韓国新記録となりました。同じ年'91年夏には、イギリス・シェフィールド市で開かれたユニバーシアード大会に参加しました。初めてたった一人で遠征した国際大会でもあり、思った以上にスケールの大きな大会だったこともあって緊張し、とても不安でした。しかし、このときのレースで、私は2時間12分48秒の大会新記録を出して優勝しました。これで私は自分のマラソンに自信がつき、本格的にこの道を進む決心がつきました。韓国内でもこの金メダルは大変話題となり、私はスポーツで最高の栄誉とされる「最優秀新人賞」をいただきました。

●私がユニバーシアード大会で金メダルを獲得したことは、単にマラソンだけでなく、スポーツ界全体への刺激となり、韓国スポーツが国際舞台へ羽ばたく出発点ともなりました。私は自分ではおとなしいと思っていますが、監督からは非常に精神力が強いといわれます。私としては、監督に自分のすべてを任せ、最前をつくしていき、マラソンを通して自分を高め、成長していきたいと思っています。

●日本は、高校生のとき以来ご縁が深く、なじみのある国です。福岡市に北のは2度目ですが、とてもきれいで感じがよく、また韓国にも近いので、外国というよりソウルにいるような親近感を感じます。有名な福岡国際マラソン大会も開催されているし、マラソン選手の自分としては特別な印象をもっています。'95年のユニバーシアード福岡大会では、すばらしいマラソンの記録が出ることを期待するとともに、世界のスポーツ界に貢献するいい大会になってほしいと願っています。


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