スポーツ街道(3)・体操

スポーツ街道 体操

 ギリシャでは、紀元前5世紀ごろからすでに 行われていたといわれる体操。しかし、当時は健康的な身体をつくるためのト レーニングに主眼が置かれていた。ドイツで現在のような競技性の高いスポー ツとして発達し、日本に入ってきたのは明治時代の初期。ユニバーシアード大 会「体操競技」はチーム4人からなり団体、個人、種目別競技が、それぞれ自 由競技のみで実施される。男子は6演技(6種目)、女子は4演技(4種目)。 各人の得点合計で順位を決定する。演技にはそれぞれ”難度”が設定されてい るが、技術はますます進歩、高度化する傾向にあり、現在の最高難度はE。パ ルセロナオリンピックで、有力選手がこぞってトライしたゲイロードなどD難 度の離れ技も、今やワンランク下のものだ。「新体操競技」は、シェフィール ド大会で採用された種目で、各国2名の代表による女子の個人競技だ。4演技 (4種目の自由演技のみ)の得点合計で順位を争う。判定競技の宿命ともいえ る主観をできるだけ排除するため、新体操競技では新ルールを導入。体操競技 と同じように演技にA〜Dの難度が設けられ、採点基準もより厳しくなった。 フィニシュを決めるまで、一瞬たりとも気は抜けない。

観戦豆知識

 ダイナミックに躍動する伸びやかな肢体。指先、つま先にまで張りつめられた 神経。肉体の限界に挑み、”美”を追求する競技が体操だ。ユニバーシアード 大会では、床、跳馬、鉄棒、平均台などの種目から鳴る「体操競技」と棍棒、 輪、ボールなどの手具を使う「新体操競技」が行われる。体操は、白い紙に筆 で文字をかくようなものと言われる。つまり、柔道などの対戦競技と異なり、 一度犯したミスは挽回することができない。従って選手にかかるプレッシャー は相当なもの。トップクラスでは、緻密さと大胆さを引き出す集中力の差が、 勝敗を分けるというメンタルなスポーツである。華やかな表舞台とは裏腹に、 演技に入る前には孤独な戦いが選手を持っているわけだ。採点の要素には、筋 力、瞬発力、持久力、柔軟性などの基礎的な運動能力とともに、表現力が求め られる。そのため、最近ではクラシックバレエなどもトレーニングに取り入れ られるようになった。かつてユニバーシアード大会3連勝の記録を誇る日本に、 メダル獲得の可能性は十二分。


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