<スポルテ・インタビュー>

世界のひのき舞台へ小気味よいピッチで迫る”トビウオ2世”

◎林亨選手

 バルセロナオリンピック水泳の100m平泳ぎで4位、200m平泳ぎで8位というみごとなダブル入賞を果たした日本水泳界のホープ、林選手。父は平泳ぎ、母は背泳ぎで共に国体出場の実績をもつ水泳一家に生まれた林選手は、172cm・65kgという小柄な体ながら、伝統の平泳ぎで久々に登場した、世界に通用するブレストスイマーです。スポルテ取材班は、大分市へ林選手を訪ねました。

◇バルセロナのダブル入賞おめでとうございます。それにつづいて宮崎の高校総体 、山形のべにばな国体のV2もみごとでしたね。だいぶ疲れたのでは?

◆どうもありがとうございます。自分でもとてもうれしかったです。疲れがた まることもありますが、水泳が楽しいので、思いきり泳いで解消するという感じ です。

◇ご利用心も水泳選手だったということで、水泳は小さいときから始めたんでしょうね 。

◆小学校は延岡だったんですが、あまり泳いでませんでした。本格的に始めたのは 、大分の中学校にはいってからです。

◇その中3のとき、オーストラリア遠征でいきなり中学新記録を出したわけ。ご両親のあなたへの夢はずいぶん大きかったでしょう。

◆自分たちと同じように国体に出れるような選手になってくれればくらいに思っていた ようです。

◇ところが、オリンピックに出るほどの急成長。「これはいける」といわれはじめたのは、いつごろからだったんですか。

◆つい最近だと思いますよ。高校に入ってから、自分でも力がついてきたなと感じました。毎年、お正月にその年の目標タイムを決めるんですが、もう絶対に不可能というくらいのタイムを設定します。それが、なぜか毎年ちゃんとクリアできました。

◇すごいですね。井上コーチについて、集中的に練習されたので、その効果が上がったのでしょうね。毎日どのくらい練習しているんですか。

◆学校があるので、夕方から2時間半です。時間が短い分、集中的に練習します。合計距離は少なくても、ベストタイムに近い大きな負荷をかけて、反復練習をくりかえしています。抵抗の少ないフォームづくりに練習の半分をあてたこともあります。

◇大分大学の清水助教授のご協力もあったとお聞きしたのですが、それはどのようなことですか。

◆スポーツ医科学の方面から、いろいろなチェックをしていただいているので、自宅に帰ってから、手のかきかたの練習などのトレーニングをしています。平泳ぎは、形が大事ですから。

◇それが、いわゆるハイテクの”林泳法”といわれるスタイルですね。でも、中央でなくこの大分でやっていることについて、ご自分ではどう思いますか。

◆そうですね。都会にいるのとちがって、地元のみなさんに応援していただいてい るのがじかに感じられることがすばらしいです。それに報いなくてはということで、がんばりができると思います。

◇普段の生活ではどんな趣味がありますか。

◆水泳をはなれたら、ふつうの高校生ですから、友だちと遊んだり、音楽を聴いたり、それからファンのかたへの返事を書いたり。音楽は好きで、オリンピックで試合前に緊張したときも音楽を聴いて気持ちを落ち着かせました。

◇ところで、地元といえば福岡市で1995年ユニバーシアード大会が開催されるのですが 、ユニバーシアードってご存じですか。

◆昨年のシェフィール大会のとき知りました。自分としてはでたい国際試合のひとつですから、独特の印象をもっています。

◇そうすると、いまの目標としては?

◆今は、進学が控えていますから、絶対に水泳を続けられる大学にいって、ユニバーシアード大会で自己ベストを出したいですね。

◇ぜひ、その目標を達成してください。


スポルテ2の表題に戻る