<スポルテ・インタビュー>

さわやかな潮風のように軽いフットワークの少女が高校テニスの歴史を変えた。

◎杉山愛選手

 沢松和子(現・吉田和子)選手の16才の2カ月に次いで、実に25年ぶりに同じ16才でテニスの全日本チャンピオンの座を獲得。そんなめざましいニュースに包まれている、高校No1の杉山選手を初秋の有明コロシアム、有明の森テニスコートに訪ねました。深い伸びのあるストローク、軽いフットワーク、正確なショットに定評がある杉山選手は湘南工大附属高校2年、163cm、53kgのスラリとした明るい美少女です。コートで拝見した以上にさわやかな声とチャーミングな笑顔で質問に答えてくれました。

◇昨年の秋は、コカ・コーラジュニア優勝、全豪ジュニア選手権、全米オープンジュニアでベスト8入りなど、世界10カ国を回って日本初のジュニア世界ランキング1位になるほど、めざましい活躍でしたね。

◆ええ、国際公式戦での優勝は初めてのことで、とてもうれしかったです。

◇テニスは、いくつの時から始めたのですか。

◆始めたのは5才の時ですが、小学校2年から藤沢NBTA(現・荏原SSC)に入り、本格的に学び始めました。

◇いまは、毎日どんな練習を?

◆学校の授業が終わって、4時から7時くらいまで練習しています。試合前とか、トレーニングする時はもっとやります。

◇この夏の第82回宮崎インターハイでは、女子団体戦で富士見丘高校を破り、昨年の雪辱を果たしましたね。おめでとう。

◆ありがとうございます。勝敗のかかったダブルスでは、石田、竹村選手ががんばり、応援した私も一緒に泣いてしまいました。

◇いまお友達の名前が出ましたが、ふだんはどんな生徒さんですか?

◆そうですね。勉強では英語や数学が好きだけど、今季は海外試合にもたくさんでので、リポートの提出などで忙しくなりそうです。ふだんは、同じテニス仲間の吉田友佳さんたちと冗談をいいあったり。母からは、漫才師になれるよなんていわれているんですよ。(笑い)

◇テニスの話にもどりますが、いままでで一番うれしかったのはどの試合でしたか。

◆それはなんといっても、今年3月の全日本室内テニスですね。私はノーシードだったので、一から勝ち上がって、決勝では第一シードの遠藤愛選手(筑波大’91年ユ ニバーシアード大会優勝)を6−4.6−3で破って優勝したときです。

◇25年前の沢松和子選手に次ぐ16才という、史上2位の年少チャンピオン誕生の瞬間でしたね。そのときの心境は?

◆全日本をとれたことで、自分も遠藤選手と同じように世界100位以内に行けるのではという夢ができました。

◇あなたのテニスの武器といえば何ですか。

◆精神力のコントロールができるよう、努力しています。とくに同じレベルの戦いでは、精神力が大部分を占めると思いますから。それと、自分にプレッシャーをかけないようにすることですね。

◇負けたときとか、ストレスがある時はどうしますか。

◆6月くらいからずっと練習続きだけど、ストレスなんて感じないし、テニスをつらいと思ったこともありません。負けたらもちろんくやしいですけど、母がとってくれたビデオで原因を研究したりして、こんどは勝つぞと…

◇最後にあなたの目標を聞かせてください。

◆もう引退したのですが、アメリカのクリス・エバート選手のように美しくて、負けん気が強くて、長くプレーができる選手になりたいと思います。それにはまず、ジュニアでなくシニアの試合で勝ってランキングを上げることです。

◇どうか、これからもさわやかにがんばってくださいね。


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