プレーとけ合い大逆転

日本初の頂点
その瞬間、二人は両手を天に突き上げ、駆け寄ったー。ユニバ初の女子ダブルス金メダル。前々回の英シェフィールド、前回の米バファロー大会で決勝で敗れている平木には、それこそ悲願の、朝越には、大きな国際大会では初の偉業の達成だ。
序盤は苦しい展開だった。朝越自身『足が浮いていた』というようにリターンやネットプレーでミスを連発、4ー6で第1セットを簡単に奪われた。『駄目だ。動きが硬い』。このとき朝越は前日平木から言われたことを思い出した。
『恐らく最初は落すと思う。でも落胆せず、相手の動きをみて第2セットから巻き返そう』
そして、第2セット。ゲームの先行こそ許したが、緊張がとけたのか朝越の動きは軽快になった。リターンがコーナーに決まりだす。前に出れば、スマッシュを要所で打ち込む。『私は後ろが苦手だから前にいるときに活躍しないといけないんだ』
必死にプレーする朝越に平木も狙いすましたようなボレーを決め、金メダルの重圧に押しつぶされそうになる後輩をバックアップ。第2セットを7ー5でものにした。わずか10日弱しか、ともに練習していない二人のプレーがとけあって、最終セット6ー0で奪いVを決めた。
準々決勝以外はすべてフルセットで競り勝った二人。平木は3度目の正直、朝越えは昨日の混合ダブルス準々決勝で敗れた涙をふっ切るかのように、表彰台からそれぞれの思いを胸に博多の森に高らかと上がる日の丸を満面の笑みを浮かべてみつめていた。
 記事/写真提供 西日本新聞社

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