西日本新聞

ユニバーシアード直前情報

   『 感慨胸に最後の点検 』

「興奮、きたい、そして不安も…
      ゼロからの出発6年がかりの夢」

 ’95ユニバーシアード福岡大会の組織委員会の職員やボランティアらは開幕前日の二十二日、開会式会場や選手村、競技会場などを駆け回り、リハーサルなど最後の点検に追われた。平成元年にユニバの福岡開催が決まってから六年。ようやく開幕にこぎつけたが、本番はまさにこれからだ。。組織委スタッフらは「福岡の地から感動のドラマと平和、友好を世界に発信しよう」と決意を新たにした。

  「ぞくぞく」

 「競争のスタートラインで号砲を待つときのゾクゾクした気分」と本番直前の気持を表現するのは、組織委事務推進部長の永松正彦さん(四九)。組織委発足当初から、資金調達に走り回った。「市民や競技団体、ボランティア、企業などたくさんの支えでここまでこれた。その協力にこたえるためにも、大会を成功させたい」と強調した。
 大会では一般のホテルに審判や報道陣などが多数宿泊する。そのあっせんなどを担当する宿泊課長補佐、坂本政信さん(四二)は、この1ヵ月間は対応でパニック状態だった。同課は宿泊者の苦情や要望の窓口にもなっており「せっかく来た外国人が不愉快な思いをせず、福岡にいい想い出を残して返ってくれるよう、最大限の努力をしたい」と張り切る。

  「やきもき」

 ユニバ招致活動にもかかわった組織委総務課長の山田克己さん(四八)は「準備期間が長かったため、本当に始まるのだろうか、と今も信じられない気持だ」と高揚した気分を説明する。
 組織委渉外課長の吉村哲夫さん(四五)は「外国選手を迎え入れる態勢づくりからユニバの歴史を調べることまで、すべてゼロからの出発だった」と感慨深げ。一方で「不安が募っている」とヤキモキしているのは、競技部長の千代島隆利さん(六〇)。各国選手団が予定入りせず、ゲームの組合せが直前まで決められないのだ。

  「ドキドキ」

 市民の期待も膨らんでいる。選手村で語学ボランティアをする福岡し東区の大学生内田理恵さん(二〇)は「日に日に外国人が増えてインタナショナルになってきた。開幕を控えてドキドキしている」と興奮気味。早良区飯原校区交流の会女性の会長の土斐崎・子さん(五三)も「福岡でこれほど大きなスポーツ大会が開催されるのは素晴らしい。各国との交流で、福岡がアジアの玄関というふうに市民の意識も変わるのでは」と期待に声を弾ませていた。


 記事提供 西日本新聞社
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