西日本新聞

 『 画用紙に思いを乗せて                こどもたちのユニバ交流 』

   「矢継ぎ早に質問」
 「模様がカラフル」「色とか形がすごい」「絵が楽しい」…。若宮小(福岡市東区)五年三組では、黒板に張られたシドニーの子供立ちの絵に騒然となった席を離れ作品に近づく子、顔を見合わせる友達同士、そして矢継ぎに発表を求める手が挙がった。
 シドニーから送られた作品は四十一点。早速、’95ユニバーシアード福岡大会でオーストラリアの応援校区になっている同校と舞松原小(東区)の三年三組に届けられた。
 最も注目を浴びた作品の一つが、リチャード・キッド君(六年)。リアルな手足の動き、カラフルな幾何学模様は「日本人より色遣いがすごい」と子供たちに心をとらえた。
 ヒラニ・キッドちゃん(四年)の絵は、アイススケートの靴跡で氷上に「SYDNEY」と描いたもの。星の切り絵をちりばめ、リンクの輝きを表している。
 子供たちが驚いたのは作品全体に通じる色とアイデアの素晴らしさ。「私の町はこんなところ」のテーマも、シドニーの子供たちにかかると単なる風景画ではなく、思いを表現するデザイン画になる。「自分のスタイルにこだわる個性派ぞろい」と、シドニー日本人学校で絵画担当の派遣教員、荒川洋子さん(三二)。

   「絵がメッセージ」
 シドニーの子供たち数人がカンガルー、コアラ、インコなどの珍しい動物を配置したオーストラリア地図をポスターのように描いている。福岡の子供たちは「オーストラリアがどんな国かを教えてくれている」と感じ、「草原が広がっている」「動物がたくさん入る国」などのイメージを膨らませた。
 「自然の中で生活するオーストラリアでに行ってみたい」と加藤サナさん(舞松原小六年)。福岡の子供たちは、シドニーの子供たちの絵から、オーストラリアの自然文化などを感じとり、異国への親近感を深めた。


 記事提供 西日本新聞社
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