西日本新聞

 『 画用紙に思いを乗せて                こどもたちのユニバ交流 』

 '95ユニバーシアード福岡大会まであと三週間。大会を前に地元小学生はしと足、速く参加国の小学生と絵を通じて友情を深めた。福岡から六ヵ国・地域の七都市に渡った作品は千四十七点。このうち福岡市東区若宮、舞松原両小学校の応募作を中心にしたに百三十二点の交流振りを追うため、作品と一緒に福岡空港を飛び立った。到着したのは2000年の五輪開催地、真冬のオウストラリア・シドニー。
 ユニバの福岡から五輪のシドニーへ、シドニーから福岡へ。

   「 やはり人気者 」
 「プリティー( かわいい )! カパプー 」
 教室のドアがガラガラット開いて突然登場したユニバのマスコットキャラクター・カパプーの縫いぐるみ福岡の子供たちの絵を運んだユニバの協賛企業・日本航空が”親善大使”に見立てたカパプーの訪問だ。当初、目を丸くしていたシドニーの小学生も、すぐに打ち解けた。
 オーストラリア最大の都市シドニー中心街から北へ約三十キロ。シドニー日本人学校(三百九十四人)のうち、現地の小学生が通う国際学級では、カパプーが、アッという間に人気者になった。
 三年生担任のアラン・メドゥース教諭(三十三)が福岡からの絵を配布。二十一人は代わる代わる手にとってじっと作品を眺めた。

   「 遊びに行った所 」
 作品のテーマの一つが「私の町はこんなところ」。福岡ドーム、福岡タワーなど最近の福岡を象徴する風景が興味を引いているようだ。「ファッツ ディス ( 何、これ )?」福岡からの絵に対して、福岡に自分の町を紹介するとき、シドニーの小学生もオペラハウス、ハーバーブリッジ、シドニータワーなど、町を代表する建造物を題材に選んだ。
 「なぜ、ここが好きなの」という問に「おばあちゃんと遊びに行ったから」とクリスティン・ハリス(八つ)。ふと、福岡ドームをかいた西 紘子ちゃん(若宮小4年)の言葉が浮かんだ。「家族で一緒に遊びに行ったところだから」

   「初めての三連水車 」
 朝倉郡朝倉町の林亜友美さん(朝倉東小3年生)は、三連水車を描いた。裏には作文。「私の町には水車が回ってます。水車の水が光り、虹ができることもあります。秋にはかきやぶどうやももがたくさんとれます。私はそんな町が大好きです。」
 想い出がはぐくむ「私の町」。作品にこめられたその気持は、海を越えてシドニーの子どもたちの心にも届いた。三連水車を初めて見て、首をかしげていた女の子は水車の説明を受けてようやく、にっこり。「あなたの町は素晴らしいところね」。納得の笑顔がもれた。


 記事提供 西日本新聞社
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