西日本新聞

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スウィモンド・ドゥアンチャン選手(テニス)
  『世界』と戦う喜び

  タイの学生スポーツ人口は三十九大学で約五千人。すそ野はそれほど広くない。『レベルもいまひとつ』(大学スポーツ局)というのが実情で、福岡大会への派遣は、テニスと水泳だけで絞られた。
そのテニスに出場するスウィモン・ドゥアンチャンさん(21)は名門チュラロンコン大学スポーツ学科四年生。常に国内ランキング・ベスト3に入っているタイ女子テニス界のホープだ。
イギリス、フランス、ベルギー、パラグアイ、オランダなど、スウィモンさんは海外試合や国際大会の経験も豊富。昨年の広島アジア大会にも出場した。
だが、アジア大会では『外国の水準の高さをあらためて思い知らされた。成績も不本意だった。』と悔しがる。それだけに福岡ユニバ出場には殊の外こだわりを見せ、『今度は外国選手と互角に最高のゲームをしたい』ときっぱり言い切る。
『世界のレベルに追い付き追い越せ』の意気込みで練習に取り組んできたが、一苦労なのがコートの確保だった。
公共のコート数は少なく、大学のコートも自分たちだけで占有するわけにもいかない。共にユニバに出場するアカシ・テーカシックンさん(18)と、バンコク市内のデパートの有料コートなどを渡り歩いて練習を続けてきた。
そんな苦労も『福岡で世界レベルの選手と対戦できる期待で一向に気にならない』とにっこり。
『福岡ユニバに続いて、今年12月にはチェンマイ東南アジア大会と、息付くひまもない。98年のバンコク・アジア大会も、テニスもまだ続けていたら、ぜひ出場したい』。コートにかける情熱はどこまでも熱い。


 記事提供 西日本新聞社
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